ある日、三木里の海岸で投げ釣りをしてましたところフグが釣れてきました。
まぁ良くあることです。
ハリスをブチブチに食いちぎるので嫌われてる魚ですな。
「なんやフグかぁ」と思い針から外そうと思ったら背中にレモン色の変なものがぶらぶらしてます。
「なんや!新手のイカリムシ(*1)か!? えらいトロピカルな色のイカリムシやなぁ…」と思ったんですけど違いました。
よく見たらレモン色のところにME14と書いてあって、その根元から細いピアノ線みたいなのが延びてフグの体に刺さってます。
水産資源の調査機関なんかがくっ付けて放流するやつですな。
「確かこれって、どこかに報告しやんとあかんかったよなぁ…」なんて思いながらも報告先が分からなかったので放置しておきました。
一応メモ代わりに2002年8月10日の釣行記に書いておきました。
そしたらなんと!関係者の方から連絡をいただきました。
いやはや、インターネットは素晴らしいですなぁ…
さて、こう言う魚を「標識魚」と言うらしいです。
googleで標識魚を検索すると出るわ出るわ…
様々な魚に様々な標識が付いてます。
洋服のタグそのままだったり、皮下に蛍光色のインクを注入するイラストマー標識なんてのもあります。
焼印みたいなのもあるみたいですね。(大丈夫なのかよ…)
海水魚だけでなく淡水魚にも付いています。
特にサツキマス、サクラマスには多いみたいですね。
ちなみにこのとき釣ったフグは三重県水産振興事業団によって、賀田湾の入り口で2日前に放流されたフグだったそうで、尾鷲栽培漁業センターで大事に育てられた箱入り娘を僕がいきなり釣ってしまったみたいです。
釣った時は、てっきりクサフグと思ってたんですけどトラフグだったそうです。
な、なさけない… 気付かなかった…
標識魚の報告はほとんど無いらしく、なかなか研究が難しいみたいです。
標識のついた魚を釣った場合は、とりあえずe-mailでOKですので「三重県科学技術振興センター水産研究部」の方に報告しましょう。
調査している機関を調べて報告してくれます。
報告する内容は、
1、漁獲年月日
2、漁獲場所
3、標識の文字・番号,形
4、漁具,漁法
5、全長,体重
6、報告者の名前
となっております。
P.S.
三重県水産振興事業団さん。メール頂いたのにすいません。
ネズミ講の勧誘メールと一緒に間違って消しちゃったみたいです。
返事書こうと思ったらメーラーから消えてました。(号泣)
お詫びにここで宣伝しときますので勘弁してください。
(*1)…イカリムシ
魚に付く寄生虫。
うちの金魚にイカリムシの一種が付いてたことがあります。
ただ単にまっすぐなシンプルなお姿でそれほど気色悪くないけど、魚から外そうとしたらかなりの力が要ってなんとなく気色悪いかった憶えがあります。
放っておくと魚が衰弱して死んでしまうので取ってあげましょう。
|