スライダーワーム


 スライダーワームです。
 このワームを知らん人はおらんでしょうね。
 超ベストセラーワームです。
 このワーム、いまだにストーレートワームの定番として活躍しているようです。
 いったいいつから売られ始めたんでしょうか。
 僕が小学校に行ってた頃にはすでにありました。
 値段も安かったですね〜
 この間も、地元の釣具屋で値段を調べてみたら、1袋190円で売ってました。
 めちゃめちゃです。
 カラーも、新しい色が開発されてはまた消えて行き、数え切れないほどの種類があります。
 いったい何種類ぐらいのカラーがあったんでしょうね。
 今現在、自宅のワームボックスの中にあったカラーだけでも14色ありました
 
 さらに、ワームの質感も硬いのからやらかいのまで色々有ります。
 今現在、米Slider社のホームページからインターネット通販可能なカラーだけでも17色あります。
 カラーチャートとか言うところを見たら54色ありました。
 実際に、これまで出したカラー全ては、メーカーのほうでも把握しきれてへんのと違うかと思います。


 初めてこのワーム見たときは、こんな真っ直ぐなワームで釣れるんか?と思いました。
 バス釣り始めた頃はグラブばっかり使ってましたから、テールの無いソフトルアーなんて絶対信用できませんでしたね。
 要するに、ただルアー投げてリール巻いてくるだけの釣りと思ってたわけです。
 実際に、安いからと言ってスライダーワーム買って来ても、まったく釣れませんでした。
 アクションとか全然分からんだもんね。
 だからその当時は、スライダーワームって言うたらタックルボックスの飾りになってました。

 で、そのまま月日は流れ、僕らは中学校にあがりました。
 その頃になると、ジタバグやらザラにはまり込んでおりました。
 ちょうどその頃です、僕と同じく毎週釣りに行っとるアホな友達が凄い話持ってきたんですわ。
 アホバサー:「昨日、スライダーワームにオモリ付けやんと水面チョンチョン引っ張ってきたら、めっちゃ釣れたでー」
 CASL:「めっちゃってどのぐらいや」
 アホバサー:「20匹は行ったな」
 CASL:「嘘つけー!」
 嘘つけーって言いながらも、そんな話聞いたら黙ってられません。
 当然その池に釣りに行きました。
 で、やってみるとホントにバカバカ釣れるんですわ。
 ほとんど1投1匹って感じで出てきました。
 それからしばらくは、こればっかりやってましたな〜
 スライダーワーム自体が安いもんやから、木に引っかかっても全然痛くありませんでした。
 だからどんな厳しいところにも投げ込めたし、そのおかげでキャスティングもそこそこ上手くなりました。

 で、その方法を発見した年は、夏から秋にかけて毎日10〜20匹と安定した数を上げ続けてちょっと上手くなったつもりでいました。
 そしてその翌年の夏休みに、中学生の僕らにとっては夢のフィールド、君ヶ野ダムに遠征することとなりました。
 今でこそ君ヶ野ダムは週末ともなると釣り人が大勢並ぶ有名釣り場と化していますが、そのころの君ヶ野ダムは夏休みの週末にもかかわらず、釣り人は僕たちだけでした。
 いやー、すごかったですね。
 全くスレていないバスはノーシンカーのスライダーワームにバシバシ食ってきました。
 50匹は行ったでしょうね。
 ロングAで48cmというオマケまでありました。
 今時ロングAで釣れんでしょ。それ以前にボーマーのミノーなんて使うわけないか。

 しばらく、その大漁記録に酔いしれていたのですが、しばらくしてあることに気付きました。
 この方法ではデカイのが食いません。
 地元の野池であろうと、全然荒れてないダム湖であろうと、食ってくるのは30cmまで。面白いように同じサイズばかり揃えてました。
 あれだけ釣れて、何で1匹も35cmオーバーが釣れん?
 何でロングA使こたらデカイのが1発で食ってきたのに、スライダーワームでは食ってこやんのや?
 結構話し合いましたね。
 結局、「何か知らんけどこの方法では数は釣れてもデカイのは釣れん」と言うことになったのでした。
 そうなってからはスライダーワームからも離れていき、結局トップの釣りはジタバグやらザラに戻っていったのでした。


 結局何が言いたいかというと、昔は良かったちゅーことです。

2000/2/18  CASL


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