初めての釣りと言ったらやっぱりザリガニです。
当然、私が釣りの魅力に取り付かれたのもザリガニからだったりします。
最近では、ザリガニのいるドブや水たまりもなかなか見つからないようですが、幸い私が子供の頃は少しの水と土さえあれば100%彼らはいました。
さらに、私の通っていた幼稚園には何故か敷地のど真ん中に池がありました。
未だにあの幼稚園に池が残っているかどうかは定かではありませんが、おそらく無くなってると思います。
今時、幼稚園の敷地内に池なんかあると大騒ぎになるでしょうね。
園児のおかーちゃん達が、あぶないあぶない言うてすぐに埋めてしまうことでしょう。
で、その池には、鯉とか亀が泳いでいたわけなんですが、とうぜん奴らもいました。
幼稚園の休み時間と言えば、始めのうちはみんなと運動場で「電子戦隊デンジマン」ごっこなどをして遊んでいたのですが、ある日、変な少年が池に糸を垂らしておりました。
周りのみんなは楽しげに遊んでいるのですが、彼だけは違います。
表情はあくまで真剣。目つきは鋭く、もう釣師のそれでしたね。
当然好奇心をそそられた私は彼の近くに行って何をしているのかジッと見ていることにしました。
しばらくすると彼はゆっくりと糸をたぐり始めました。
すると、なんと糸の先にザリガニがぶら下がって上がってきたではないですか!
もう、こうなると大騒ぎです。
CASL@園児「うお〜! なにそれなにそれ!?」
ザリガニ少年「ザリガニ釣っとんのや」
CASL@園児「やらしてやらして!」
ザリガニ少年「1回だけやで」
〜〜〜
CASL@園児「なんか引っぱっとる!」
ザリガニ少年「そーっと上げてみ」
CASL@園児「うお〜! ザリガニや!」
ザリガニ少年「ほれ、釣れたやろ」
CASL@ザリガニ「もっかい(もう1回)やらして」
ザリガニ少年「自分で持っておい〜(持って来い)」
CASL@ザリガニ「・・・」
次の日から私の幼稚園のカバンには、弁当箱と一緒にタコ糸とスルメが入るようになったのでした。
さて、ザリガニ釣り講座です。
まず次のタックルを用意してください。
ロッド:利き腕
ライン:タコ糸
エサ :スルメ、煮干し、ザリガニの尻尾など肉類なら何でも可、ワームでも釣れます。
オモリ:その辺に落ちている小石。
えーと、エサは基本的に煮干しかスルメなのですが、現地調達も可能です。
ドブや水たまりの壁にへばりついているザリガニが見えると思いますので、なるべく小さいやつを見つけて目の前にタコ糸を落としてやってください。
するとチビザリガニがタコ糸を挟みますので、ゆっくりと糸を上げてください。
この場合、大きいザリガニを選ぶと、自分の重みで糸がハサミから抜けてしまいますので、なるべく小さいのを選ぶのがポイントです。
また、手掴みで捕まえられるならそれでもOKです。
最初の一匹を確保したら、おもむろに尻尾を引きちぎります。
頭はまだ動いているとは思いますが、その辺にでも捨てちゃってください。カラスのエサになります。
尻尾をタコ糸に結んでください。この時、尻尾を包んでいる固い皮は取った方が無難ですね。
そして仕掛け投入。昔はザリガニなんてうじゃうじゃいたのですぐにアタリがありましたが、今ではどうなんでしょう。
とにかく、手に持っているタコ糸に変な感触を感じたらゆっくりと上げてください。すると糸の先にはザリガニが付いているはずです。
何人かで行った場合は、まず最初の一匹を元に人数分のエサとなるザリガニを確保してください。
また、ザリガニの尻尾をエサとして使用した場合はオモリは必要ありません。
ザリガニの身は水に沈みますので、エサと共にオモリとしての役割も果たしてくれます。
人数分のエサが揃ったら競技開始です。
我々が子供の頃は、とにかく大きいザリガニを釣った人が偉かったのですが、やはりそれだけではおもしろくありませんね。
部門としては、やはり大物の部と大漁の部が要りますな。
大物は部は一番大きいザリガニを釣った人が優勝、大漁の部は数が一番多かった人が優勝となります。
大物の部で際どい大きさだった場合は、殴り合いで決めてください。
ところで、ザリガニを水面まで上げてきたときにタモですくう人がいますが、それは邪道です。
はっきり言って、それでは釣れすぎです。
やはり陸地までぶら下げて上げてください。
水面から出たとたんハサミを離すやつが非常に多いのですが、それがまたおもしろかったりします。
いい年こいてからザリガニ釣りってのも面白いかもしれませんね。
ま、私はやる気無いですけどね。
最後に
ザリガニを自宅で飼育して大きく育てて伊勢エビになったら食べようとか思っている方。
ザリガニは伊勢エビではありませんので御注意ください。
巨大ザリガニは海で釣りましょう。
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